|
アメリカ・インディアナ州、インディアナポリスという街で100年も前から年に一度とてつもなく大きなレースイベントが続いている。世界三大レースのひとつインディ500といえばきっとアメリカ人なら誰でも知っているレースだ。500の意味は500マイルを走るという意味で、1周4キロのオーバルトラックを200周、誰が一番早く走れるかを競うレースで、40万人の観客が集まる。 ちなみに残りの二つは、F1モナコGPとルマン24時間。
アメリカというとブッシュ大統領の稚拙で傲慢なイメージが強い今日この頃だけど、相変わらずインディアナポリスは大らかだ。 まるで日本の花見のような雰囲気で観客は盛り上がっている。 レースが始まる前のセレモニーでは、40万人の観客の前をアメリカで有名な人達、芸能人やスポーツ選手、文化人がパレードをする。今年はなんとあのガンズアンドローゼスのギタリスト、スラッシュが来ていた。高校生の頃、東京ドームにガンズのライブを見に行ったもののステージまで遠すぎてちっちゃく見えたスラッシュガ目の前にいる。こんにちわ、スラッシュ!と挨拶をしたら、やぁ元気かい?と言って握手をしてくれた。なんだか夢のような気分だった。 アメリカってやっぱり大らかだなぁと改めて実感し、噛み締めていたら、今度は軍人のパレードが始まった。その瞬間地響きのような歓声の波がサーキットにこだました。今までに経験したことが無い狂気の世界の中に突然迷い込んだ気分だった。アメリカ人の加速していく興奮とは反対に徐々に恐怖に身がすくんだ。 そうだ。この国は今も戦争中なんだ。 国歌斉唱が始まり、40万の人が立ち上がり胸に手を当てて星条旗を見上げた。国歌の最後には抜群のタイミングで戦闘機が轟音を響かせて圧倒的な力を見せ付ける。観客はそこでさらに興奮する。戦争もエンターテイメントなのかこの国は。と思ってしまうほど、観客は盛り上がっていた。
レースはと言うと、これもさすがアメリカ!と思わせるようなエンターテイメント性を発揮した。接戦が繰り広げられ、飽きさせられることなく幕を閉じた。 豪快なアメリカ的エンターテイメントはいつも夢心地に魅了するけど、戦争だけはまったく理解できないのは僕が日本人で、子供の頃から戦争の悲劇と恐怖の教育を受けてきたからでしょう。 アメリカの歴史を見るとずっと戦争をして発展している。もともとすんでいたネイティブアメリカンから奪い取り、国ができた。 戦争をすれば国が栄える。21世紀の今もそのままなのだ。 世界中の軍事費の約半分はアメリカが費やしているらしい。 50兆円以上が使われていると言うことだけど、そのお金を人を傷つけるために使うのではなくて、人が幸せになるように使えば良いのに。
|